源泉かけ流し 全国温泉サミット in 野沢温泉
会長のご挨拶
数年前、日本中を騒がせた「温泉偽装問題」はいまだに消費者の信頼を回復したとは言えません。我々「野沢温泉源泉かけ流しの会」は温泉のあるべき姿を追求し、お客様が求める温泉に関する情報をわかりやすく正確に伝えるため、2007年5月25日「源泉かけ流し宣言」を提言し、旅館22、民宿2、野沢組惣代(共同浴場13)の計37(2009年7月現在33)施設が加盟し発足致しました。
「野沢温泉源泉かけ流しの会」では、「ORP(酸化還元電位)分析」という新しい検査方法を用いて温泉の本質に迫りました。その結果、野沢温泉の源泉は日本屈指の「還元作用の強い温泉」である事が判明し、それと同時に実施した大がかりなモニター検査でも、肌の老化を抑制する「アンチエイジング(抗老化)効果」に期待が持てる事もわかりました。
「野沢温泉源泉かけ流しの会」は温泉が本来持つ力を出来る限り損なわないよう高い“鮮度”のままお客様に提供すべく日々努力をして参ります。お客様の信頼に応える我々の新たな取り組みに是非ご期待下さい。
野沢温泉源泉かけ流しの会
会 長 森 行成
「自然湧出 生源泉」
野沢温泉の源泉はその全てが掘削やポンプアップに頼らない“自然湧出”です。これは温泉本来のあるべき姿です。
あまり知られてはいませんが、温泉は浴槽に注がれるなどして、時間経過とともに老化現象(エイジング)がはじまります。その時間は泉質や運用法などにより異なりますが、老化が進むと成分変化や泉質変化が起こります。 温泉としての品質にこだわるとすれば、それは「少しでも源泉に近い状態で、つまり新鮮な状態で浴用提供する」という事が大切になります。 なぜならば、温泉は泉源で採取された源泉で泉質名が決定され、これに基づいて適応症が決定されるからです。浴槽において泉質変化(泉質名が変わる)が起きていたとしたら、「看板に偽りあり」となります。そこで「野沢温泉源泉かけ流しの会」では「ORP(酸化還元電位)分析」という新しい方法を用いて温泉の状態を調べることにしました。温泉の「ORP(酸化還元電位)分析」では、源泉と湯口、または浴槽でどの程度、老化(エイジング)が進んだかを知ることが出来ます。これにより、現在の温泉の状態や問題点が明らかになり、鮮度の高い温泉提供に役立ちます。調査の結果、お湯が極めて良好な鮮度のまま各施設で提供されていることはもちろんのこと、入浴による肌の還元効果や長期入浴による肌の弾力性向上など、温泉入浴に関して具体的な検証が乏しい中で、これまでにはない画期的な調査結果が得られました。
我々は「浴槽においても源泉が生かされている」という温泉利用の原点に立ち返り“自然湧出 生源泉”という旗印の下、温泉の品質にこだわります。
「ORP(酸化還元電位)分析」については(株)日本温泉総合研究所のホームページをご覧下さい。