A : いいえ。旅館、民宿等を含め野沢温泉には約300軒の宿がありますが、宿によっては源泉かけ流しの浴槽を持っていない宿もあります。
Q : 「野沢温泉源泉かけ流しの会」とは何ですか?
A : 野沢温泉で源泉かけ流しの浴槽を提供している宿と団体による会です。
野沢温泉の旅館組合内で「温泉」についての勉強会、ORP(酸化還元電位)分析調査や温泉の提供方法などを検討した有志により結成され、温泉の提供方法などに自分たちで一定の基準を設けそれに適合した浴槽を持つ宿と団体により構成されています。
Q : 源泉かけ流しの会に所属している宿はどこですか?
A : 会員一覧をご参照ください。野沢温泉にはこれ以外にも「源泉かけ流し」で温泉を提供している宿があるかもしれませんが、我々の設けた基準や理念に賛同している宿は平成21年7月現在18軒の旅館・ホテルと2軒の民宿です。所属宿には「源泉かけ流しの宿」と書かれた木製の看板が玄関やフロントなどに掲げられており、それが会員の目印です。
Q : 「野沢温泉源泉かけ流しの会」に加盟している宿の浴槽は全て源泉かけ流しですか?
A : いいえ。宿あるいは入浴施設で通年1つ以上の源泉かけ流しの浴槽を提供できることが会の基準です。
例えば、内湯は源泉かけ流しだが露天風呂は循環施設を使った浴槽の場合もあります。
また、小さな宿などで男女2つの浴槽のうち、片方だけ基準を満たしているので男女の入浴時間を分け、浴槽を交代している宿もあります。
詳しくは会員一覧をご覧下さい。
Q : 外湯(共同浴場)は源泉かけ流しですか?
A : はい。野沢温泉にある13の外湯は全て(平成21年7月現在)源泉かけ流しです。
外湯は「湯仲間」という制度により維持管理されています。また湯仲間の総括的な立場として野沢組惣代という組織があります。野沢組惣代も野沢温泉源泉かけ流しの会の特別会員です。
Q : 「ORP(酸化還元電位)分析」とは何ですか?
A : 「ORP(酸化還元電位)分析」とは、これまで温泉分析書を見ても、浴槽のお湯を見てもわからなかった温泉の状態を数値化、図示する事により明確に把握できる画期的な分析手法です。
簡単に言えば、源泉、湯口、浴槽を測定分析して湯の「鮮度」を調べ、「源泉=浴槽」により近い状態で温泉が提供されているかを数値だけではなく総合的に判断するもので、いわば「温泉の健康診断」のようなものです。 「ORP(酸化還元電位)分析」については(株)日本温泉総合研究所のホームページをご覧下さい。
Q : 「温泉の鮮度が良い」とはどういう事ですか?
A : 温泉は湧き出た瞬間から空気に触れたり時間が経過することにより老化(エイジング)現象が始まります。
浴室に掲示されている温泉分析書は浴槽内の温泉についてではなく源泉についての分析なのです。もし、温泉としての品質にこだわるとすれば、それは「少しでも源泉に近い状態で、つまり新鮮な状態で浴用提供する」ということになります。野沢温泉源泉かけ流しの会に所属している宿に発行された「還元系温泉認定書」は、まさに浴槽における“品質”を保証するものです。「還元系温泉認定施設」については(株)日本温泉総合研究所のホームページをご覧下さい。
Q : 野沢温泉の温泉は熱く、加水しなければ入浴出来ないはずです、それでも源泉かけ流しなのですか?
A : 常時加水している浴槽を我々の基準では「源泉かけ流し」と呼びません。
理想としては夏でも冬でも浴槽の温度が常に一定にする事ができればよいのですが、(参考までに温度だけを考えればこれを可能にする手段の1つが循環風呂です)ご指摘の様に特に夏季など浴槽内の温泉温度が高い場合など必要に応じてお客様自身で水を加える事はいわゆる「加水」としていません。宿によっては温泉水の配管を季節に応じて距離を延長し放熱により温度を下げる工夫や、細かな流れを作り温度を下げる工夫をしている宿もあります。詳しい取り組みは宿に直接お問い合わせください。